まずはオーダーカーテン等窓廻り商品の予算をきちんと把握して確保しておきましょう。設備や家具等に予算設定はできていても意外と窓廻り商品は後回しにしている方が多いのも現状です。その結果住み始めて半年、1年経って我慢できずにやっと取付ける方も中にはいらっしゃいます。
ではオーダーカーテン等窓廻り商品ってどのくらいの予算をみておけばいいの?一般的には次のような目安の数値があります。建坪数×8,000から、または建築費(上物)の2~3%、なかには5%とも言われます。ただしこれはあくまでも目安でありまして、現在の多様化した住宅、商品のランクや種類、窓数によって大きく変化します。たとえば木造一戸建ての場合ですと窓数も多いですし、カーテンレールの取り付けからがほとんどです。それに対してマンション等集合住宅では、既にレールがついている場合がほとんどであり、窓も東または南向きに掃き出し窓、玄関側に腰高の窓が2つ程度というのがほとんどでしょう。おおまかな概算予算を知りたいお客様は当店へお気軽にお問い合わせください。図面から算出することも可能です。ざっくり大雑把ですが、木造3LDKの主要な窓にカーテンレールからオーダーカーテンを取り付けると30万円前後くらいからです。ニ○○さんやイ○○さんなどの商品だともっとお安くできるかもしれませんが、基本的に取り扱っている製品の品質が異なります。
木造住宅の場合、事前に設計士さんや工務店さん、現場監督または大工さんにカーテン下地を入れてもらうようにお願いしておきましょう。装飾レール(特にアイアンレール)や木製ブラインドの場合、しっかりした下地がないと取付けできない場合があります。この場合の下地とは壁を構成する柱のほかに角材などの補強材を入れてもらう、または石膏ボードではなく12mmの合板を貼ってもらうなどのことです。例えば木製ブラインドを壁面正面付けする場合、たたみ代の関係から窓の上端から約250mm上に取付けたいが、50~100mmまでしか下地がなかったということも、特に建売住宅では未だにあります。最近はカーテンレール下地を指示なくても入っているケースは多くなりましたがいちおう確認しましょう。電動タイプを使用する予定がある場合はスイッチ・コンセント計画も考えましょう。製品のすぐ近くにコンセントを設置するのが望ましいです。仕上がってからでは電源線がコンセントまで長い距離を露出してしまうなんてことにもなります。
オーダーカーテンを選ぶ際は可能であればクロス工事・塗装工事等内装仕上げが終わったあと現場で合わせましょう。パースを製作してくれる設計事務所さんやハウスメーカーさんでしたらそれをもとにご検討されてもよろしいですが、やはり現場合わせが最後には重要になります。既にご購入予定の家具等が決まっている場合は壁紙や塗料・家具の色を参考にして選んでみましょう。カーテンメーカーのショールームや見本帳などでお気に入りの商品がおおよそ決まりましたら当店に無料生地サンプルを御請求していただいても構いません。新築マンションの場合は引渡し前に現場に入れるのは基本的に内覧会のみです。お客様で採寸・取付けの際はサンプルとメジャー等の準備をお忘れなく、業者さんとの打ち合わせでは間取りや窓数、希望のカーテンやブラインドを事前に知らせておきましょう。そうすればスムースに短時間で済むでしょう。
色合わせのポイントは壁・床・建具+α(照明)です。ここでいう建具とはドアや天井廻り縁、窓枠、床の廻りにある巾木、今後ご購入予定のある家具の色などのことです。これらの色を基準にして、同一系統の色相で天井→壁→床の順に明度を落とすこと、3色以内に納めることなどで統一感のある配色になります。また天井には寒色を、床には暖色をもってくることにより開放感・安定感のある雰囲気を演出できます。寒色は夏にはよいけれど、暖色は冬にはよいけれど。。といった声もよく聞かれます。中間色ではアイボリーやベージュ、原色ではイエローなどが年間を通して安定する色といえるでしょう。もちろんこの他にもいろいろあり、窓をワンポイントとするならば近似色で彩度ある色にするのももひとつの手です。バランスが崩れないようにいろいろ考えてみましょう。またなるべく晴れている明るい時間に見本生地を窓辺に透かして確かめてみることをおすすめします。照明も蛍光灯(明るい雰囲気)・白熱灯・ハロゲンライト(柔らかい雰囲気)なども多少影響します。一般的に小さな見本生地が大きくなると面積対比で多少明るく感じると言われています。色で悩んだら、アイボリー、ベージュ、ナチュラルブラウン等の無地から織物調等が調和のしやすい色なので、これらを選択すれば大失敗はとりあえず回避できるでしょう。
ドレープカーテンで寝室などにはよく使われる遮光生地があります。遮光生地は1~3級まであり、さらに最近では1級がA++、A+、A、B、Cの5等級にランク分けされています。透過性はコンマいくつかの違いですが、掛けてみると透過具合が結構変わります。遮光生地と表記されていてもメーカーの基準や生地により若干透け感があったりするものがあるので注意が必要です。遮光生地でお気に入りのものがない場合、裏地をつけることによって遮光生地として利用できるものがあります。当然のことながら生地を厚くしますと冷暖房効率UP、遮音効果も多少高まります。レース生地は全部屋もしくはフロアで区切って同じものにすると統一感がでるでしょう。特に家の中が見えにくいミラー調レースがおすすめですが逆に外の景色が見えにくくなるものもありますのでサンプル生地などで確認してみましょう。カーテンは毎日そして長く使用するものですので、価格や柄・ブランドだけでなく素材や機能も重視することが大事です。UVカットや遮熱が人気で中には花粉キャッチなんて機能のあるレースカーテンもあります。そして特に薄手のカーテン(レース)を使用する場合はランナーの滑りのよいカーテンレールにもこだわってみましょう。
カーテンのヒダ・スタイルについて通常オーダーカーテンでは三ツ山2倍ヒダが主流です。(カーテンの上部を3つ摘むことにより、ドレープ感を演出します。生地はフラットの2倍使用します。グレードアップ仕様では2.5倍ヒダもあります。)1.5倍ヒダは既成カーテンによく使用されていますが、最近では予算の都合から1.5倍ヒダを指定されるお客様もいらっしゃいます。大柄の生地ですと多少はよいですが、やはり2倍ヒダには見劣りします。フラットカーテン(ヒダなし)はモダン・アーバン的要素が強い柄でハトメタイプ・タペストリーなどに使用します。リビングダイニングの腰高窓・出窓などには格調高い雰囲気のでるローマンシェードなどもおすすめです。また出窓の場合はスカラップ型やセパレーツ型のレースカーテンも似合いますし、バルーンシェードなどのメカものもおすすめです。カーテン生地でロールスクリーンを作れるメーカーもありますので、ドレープとスクリーンを統一したいときは利用しましょう。縫製については今ではほとんどの販売店がメーカー純正縫製での出荷かと思います。心配な方はご確認を。縫い目を気にされる場合はすくい縫いや本縫い、形状安定加工は基本的にやったほうがよろしいでしょう。
ブラインドやロールスクリーン・プリーツスクリーンなどのいわゆるメカ物の使い方→リビングの大きな掃き出し窓に縦型ブラインドを使用すると斬新でシャープなイメージに仕上がります。特にマンション掃き出し窓などはうってつけで、操作性も良いです。但しマンション等高層階の場合、搬入経路の問題からおおよそ3~3.5m以上の長尺は2台に分けて連窓仕様にすることをおすすめします。腰窓や小さな窓、子供部屋にはブラインドやロールスクリーンにして変化させるのもひとつの手です。浴室や湿気のたまりやすい場所、キッチンまわりには耐水・耐火・メンテナンス性に優れたアルミブラインドをおすすめします。和室ではカーテン類はなるべく避けてプリーツスクリーンや簾などを掛けたほうが、和の雰囲気を十分に引き出せます。ロールスクリーンですが従来は生地を上げるか下げるかでしか調光出来ませんでしたが、最近ではその欠点をカバーし、おしゃれ感満載にした調光スクリーンと呼ばれるスクリーンが人気を博しており、こちらもおすすめの製品となっております。またひとつの窓にカーテンとロールスクリーンやシェードなどのメカ系のものを組み合わせるパターンもおもしろいでしょう。メカ系の種類で価格比較はよく質問されるのですが、おおよそ以下のとおりに価格は上がります。アルミブラインド→ロールスクリーン→縦型ブラインド→木製ブラインド。。。当然生地や仕様により上下するのは言うまでもなく。取付けに関しては補助金具を使ってのレールへの取付け、窓枠に正面付けはなるべく避けましょう。その他取付け高さは必ず確認しましょう。それによって操作コードやバトンの長さが変わりますので、指定がない場合は手が届きにくい長さになっているということも稀にありますので注意が必要です。
ブラインドやロールスクリーン・プリーツスクリーンなどのいわゆるメカ物は通販で買わないことをおすすめします。カーテンは生地なので経年でそれほど不都合は起こりませんが、ブラインド類は昇降コードや操作コードなど消耗する箇所は早くて5年くらいで切れたり動作不良になったりすることがあります。大体メーカー保証は1年~3年くらいなので、5年くらいで故障すると通常有料修理となります。故障すればまずは販売店の対応となりますが、通販で遠いところから購入した場合きちんと対応してくれないところが多いようです。当店に修理依頼されるケースもありますが、当店で販売工事した場合は製品の記録だけでなく、取り付けした箇所やお客様とのやり取り・その他諸々の条件も覚えていますので対応できます。購入したところできちんと対応してくれなくて修理だけお願いします、と依頼されますと当店でも困惑してしまうケースもあります。どんな現場でどんなお客様かも判りかねますので、やや高めの修理費用のお見積りになるか経費の関係上お断りにならざるを得なくなる場合もあります。メーカーに直接依頼した場合は修理会社・代理店を必ず通すのでかなり高額になります。やはり地元のお近くのカーテン屋さんかインテリア専門店にお任せすることをおすすめいたします。
カ-ペットについても少々触れたいと思います。住宅用カーペットではおおまかに自然素材(ウールや綿)、化学繊維(アクリル、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエステル)があります。どちらも一長一短で、どの素材が優れているなどはなかなか決めかねるところです。一般的にウールは耐へたり性・汚れ落ちに強く保温性が高い、ナイロンは耐久性・耐磨耗性に優れる、ポリプロピレンは紫外線に強く形状安定に優れる、ポリエステルは親水性がないなどの長所があります。レーヨンは再生繊維で、カーペットにはあまり向かない素材であるといえます。最近では付加機能も充実してきてスパン(毛玉)の出にくいものや、防ダニ加工、光触媒加工などがでてきておりかなり充実しています。特にRCマンションではフローリングだけでは階下に音が響きやすいので、防音(遮音)カーペットが人気あります。また、フローリングの保護やハウスダストを空中に浮遊させにくい、ペットや小さなお子様・お年寄りに優しいなどのことからカーペットは今大きく見直されています。量産型住宅用カーペットではタフテッドカーペット・フェルトバックカーペットが主流でお部屋の形状に合わせたフリーカットができます。パイルの形状では主にカットパイル・ループパイルに分類されます。カットパイルは柔らかい歩行感触を、ループパイルではメンテナンス・耐久性に優れた商品が一般的です。
採寸をご自身でなされる場合は必ず2回確認しましょう。プロでも確認で2回は測定します。そして天井または壁面に取り付ける場合は下地チェックは絶対に欠かせません。お客様でなされる場合はホームセンターなどで調達しましょう。またサッシなどの開口部やドアクローザー、取手、エアコンなどが障害にならないか、何か問題はないかを考えましょう。カーテンボックスが狭い場合、ヒダ取りや生地の厚みも考慮しましょう。とくにレース生地が薄い場合は前の生地と十分なクリアランス(隙間)ができていないとカーテンを開け閉めしたときにレースも一緒に動いてしまうという結果にもなりかねません。カーペットの場合はドアと床の隙間(吊元と取手側)も測定しましょう。ドアストッパーはビス留めまたは回すだけで脱着できるものがほとんどです。
窓廻り商品の取付けに関して・・・カーテンレール取付けはできることならプロにお願いしておきましょう。レールとカーテンを同時に取付けする場合、レールの取付け位置とカーテンの採寸は細かい配慮が必要です。メカ物も含めて、一般のお客様が取付けできるのはおおよそ木質の窓枠、木質下地のある天井壁だけです。壁にビスが効かなくて何箇所も余計な穴を開けてしまった残念な方もたまに見受けられます。下地のある石膏ボードには長さ30mm以上のビス、コンクリート下地、軽鉄下地では電動ドリル、インパクトドライバー、専用のビスやプラグ等が必要です。中空壁構造ではトグラーやアンカー等を使用する場合もあります。(付属のビスだけでは取付けできません。)自分でできるか十分検討してみることも必要ですし、ネット通販は全てが自己責任となりますので十分ご注意ください。
カーテンの割引率・お見積りについて・・・カーテンの割引率はメーカーにより変わります。中には見本帳・品番により変わるものもあります。各社定価設定が違いますので、割引率が高い=安い、ということには決してなりませんので十分ご注意ください。また通販価格と採寸・取付けを含んだ工事価格は異なることが多いです。というのも、お客様採寸・取付けであれば販売業者さんの手間やリスクが省けますので、最も安い価格で商品を手に入れることができるかと思います。但し返品交換はできませんので全てが自己責任となります。お見積り金額についてですが、相見積りもひとつの手ですが、万が一予算を超えてしまっている場合は値引き交渉ができるか問い合わせてみましょう。良いカーテン屋さんの見分け方は自分が選んだ商品よりもより良い商品を提案してくれるのかが重要ではないでしょうか?
現地採寸お見積りは無料です!
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オーダーカーテン専門インテリア匠工房代表の鍛治(かじ)と申します。創業20年目、納品実績4,000件以上、インテリアコーディネーター・窓装飾プランナー・カラーコーディネーター・電気工事士等の資格保有、専門的な立場からやさしく丁寧に商品ご説明・コーディネート・工事ご説明いたします。東京・横浜・川崎出張採寸・御打合わせ・取付け工事はほぼ私がお伺いしますのでよろしくお願いいたします。
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